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身長が伸びる仕組み


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骨が伸びることで背が伸びる

ここでは、子どもの身長を伸ばすための具体的な方法について詳しく述べていきます。

まずは、子どもの背を伸ばす方法を正しく理解するためにも、背の伸びる仕組みを知っておきましょう。

手足にある長い骨を「長幹骨」といいます。下の図に示したように、大人の骨と違って子どもの長幹骨には、両端に「骨端線」と呼ばれる薄い層があります。

骨端線は軟骨組織によって構成されていて、軟骨組織にある種の化学反応によって、骨は縦方向へと伸びます。このように、子どもの身長は、骨が縦の方向にぐーんと伸びることによって、高く成長していくのです。

もう少しだけ、詳しくお話しさせてください。

骨端線の中には「軟骨芽細胞」というものが存在しています。そして、この細胞が分裂増殖を繰り返して軟骨細胞となります。そして、アミノ酸をとりこむことによって、細胞内で骨の元となるコラーゲンを一生懸命作り出しているのです。つまり、軟骨細胞がたくさんコラーゲンを作りだして大きくなることによって、骨は大きく伸びていくのです。

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それでは、何か骨端線の細胞に働きかけて、骨の成長を促しているのでしょうか。

これまでの研究で、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)という3つのホルモンが骨を作る作業を行うことがわかっています。

具体的には、これらのホルモンが骨端線に働きかけことによって、軟骨細胞が積極的にアミノ酸を取り込むようになり、コラーゲンを作り出すのです。

コラーゲンは、簡単にいってしまうと、タンパク質で構成されているヒモ状の繊維質です。骨端線でタンパク質のヒモがつくられては重なり合うことによって、骨のもととなるコラーゲンができるのです。そして、このコラーゲン繊維の隙間に、カルシウムやリン、マグネシウムなどの物質が吸着することによって、硬い骨へと変化していくのです。

このような行程で、骨端線の軟骨細胞内でたくさんのコラーゲンが作り出されることによって、骨は縦に縦にとグングン伸びていくのです。

ですが、骨端線はずっと存在してくれません。思春期の後半を迎えると、徐々に軟骨芽細胞増殖がなくなってしまうのです。

すると、軟骨層(つまり骨端線)そのものが少しずつ硬い骨に置き換わっていきます。そうして、完全に骨になってしまうと、骨端線は消失し、骨の伸びも止まります。

子どもの背を高くするには、骨端線の存在している間に、可能な限り、成長反応を促進すればいいということになります。

4歳までにたくさん食べた子ほど、最終身長は高くなる

「子供の最終身長を予測するには」で述べていますが、子どもの背を高くするには、まず4歳までにできるだけ大きく育てておくことです。

軟骨芽細胞に働きかけて骨の成長を促すのは、成長ホルモン、甲状腺ホルモン、性腺ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)という3つのホルモンであると述べましたが、「どのホルモンがもっとも強く骨に働きかけるか」は、発育の時期によって異なります。

乳幼児期には甲状腺ホルモンが、学童期には成長ホルモンが、思春期には成長ホルモンと性腺ホルモンが、それぞれ大きな役割を果たすことがわかっています。

つまり、4歳までの乳幼児期は甲状腺ホルモンの働きが大きく関わっているわけですが、この時期にはもっと重要な要素があります。それは「栄養」です。

4歳のときの身長は、それまでに食べた総量によって決まるのです。

ただ、この時期の子どもは、病気であろうとなかろうと、自分の食欲に応じた分しか食べてくれません。本能的に食欲が旺盛な子はいいのですが、食の細い子はお母さんがいくら一生懸命食べさせようとしても、なかなか食べてくれません。そういう意味では、その子が持って生まれた食欲によって、4歳までの身長が決まるといってもいいでしょう。

ですから、「幼少時の栄養が足りなかった」といって、ご両親が自分を責める必要はありません。その時期の食欲はその子が持って生まれた本能ですから、親にはもちろん、その子ども自身にも、どうすることもできないのですから。

ただ、「この時期に食べないでいると、将来の身長に影響する」という事実を親が正しく理解し、「食べない子にいかにして食べさせるか」を探ることは非常に大切です。その時期になるべく多くの栄養をとらせ、もしそれが不十分であったなら、その後、平均身長に追いつくために必要な策を早めに講じること。それは、子どもを育てる立場にある大人にしかできない、重要なポイントといえます。

子どもの好きなおかずを好きなだけ食べさせればOK

乳幼児期は、本人の意志で食事に関わる努力をすることはできません。また、親が子どもの栄養状態に気を配るのは当然のことですから、食べない子を持つ親御さんは、たくさん食べさせるためにいろいろ工夫しておられることと思います。

しかし、「栄養バランス」を優先するあまり、子どもの嫌がるものまで無理に食べさせようとすると、逆効果になってしまうことが少なくありません。

たとえば、好物のハンバーグなら食べるけれど魚は食べない、という子に「魚を食べるまで席を立ってはいけません」といって、嫌いなものをあえて食べさせるとします。そうすると、その子は食べることを嫌がって食欲不振がますます増幅される、という悪循環に陥りがちなのです。

子どもの健康を思ってのこととはいえ、結果的に、子どもが食卓につくのをストレスに感じるように仕向けてしまっている人が少なくないのではないでしょうか。

確かに栄養のバランスは大切です。できれば身体によいものをとらせたいという親心も理解できます。でも、親が神経質に食材を選別しても、子どもがそれを食べてくれなくては意味がありません。食が細いことが原因で身長の伸びが思わしくないのであれば、食べ物の質やバランスを重視するよりも、身長を伸ばすために必要な量を食べさせることの方が重要なのです。

ただし、ちゃんとした食事を与えないで、スナック菓子で代用するのはいけません。背を伸ばすには、骨の原料となるタンパク質が不可欠ですが、スナック菓子にはタンパク質はほとんど含まれておらず、炭水化物や脂肪ばかりです。

炭水化物や脂肪の摂取量が多いと、横に大きくなるばかりで、上には伸びてくれません。スナック菓子がよくないといわれるのは、そういうことです。

食の細い子の身長を少しでも高くするという目的のためには、「魚を食べなさい」「ニンジンを食べなさい」といった細かい点にこだわるのではなく、タンパク質・炭水化物・脂質といった栄養素のレベルで考えていきます。

背を伸ばすのにはタンパク質が重要ですから、それが不足しないようにピンポイントでとらせることを優先させましょう。

そのためには、嫌いなものを無理やり食べさせようとするより、本人の好きなものでメニューを組み立て、食べることが苦にならない環境を作ってあげること。たとえば、ハンバーグの好きな子には毎日ハンバーグを出す、というぐらい極端でも、食べないよりはるかにいいのです。

そうして、子どもが食卓につくことをストレスに感じなくなれば、食べることに少しずつ興味がわき、いろいろなものを食べるようになります。また、同じハンバーグでも、工夫しだいでさまざまな食材を食べさせてあげることができます。

なお、乳幼児期は背の伸びが悪いからといっても、うかつに医学的手法をとることはできません。この時期の成長は、やはり、親御さんの努力によるところが大きくなります。

食の細い子どもを持った方は、できるだけその子が食べやすいメニューを工夫したり、食事の回数を増やしてこまめに食べさせたりして、栄養管理に努めてください。

思春期が遅く来る子供の方が背が高くなる

4歳時の身長を見れば最終身長がほぼ予測できるのですが、全員がその通りの身長になるわけではありません。

4歳のときに小さくても、予測に反して最終身長が高くなることもあります。その例外を生むもっとも大きな要因となるのが、『子供の身長を伸ばすには「思春期」より「思春期前」が大切』でも述べた「思春期開始のタイミング」です。

学童期の成長を促すのは主に成長ホルモンですが、思春期が到来すると、性腺ホルモン(男性ホルモン、女性ホルモン)の分泌が高まります。

思春期を迎えて急激な身長の増加が見られるようになるのは、成長ホルモンに加え、性腺ホルモンの分泌が高まるため。つまり、思春期は成長ホルモンと性腺ホルモンという2つの相乗効果によって、身長増加の急激なスパートが起こるのです(よく伸びる2年)。

しかし、思春期の後半(止まりゆく3年)に差し掛かってくると、性別に関わらず女性ホルモンが増えていきます。女性ホルモンは骨を成熟させてしまう働きがあるので、軟骨芽細胞の分裂増殖をストップさせてしまい、骨端線を閉じさせ成長がストップすることになってしまうのです。

つまり、性腺ホルモンは思春期が始まってスグの時期(よく伸びる2年)においては骨の成長をどんどん促すのですが、後半になって女性ホルモンが増えてくると、今度は骨の成熟を早め、身長増加のスパートを止めてしまうわけです(止まりゆく3年)。

思春期が終わるとほとんど背は伸びません。背を少しでも伸ばすには、思春期の訪れをなるべく遅らせて、1年間に5~6センチずつ背の伸びる時期をできるだけ長く維持することが望ましいのです。

ところが、子どもの成長には、思春期が早く訪れる早熟なタイプと、思春期の開始が遅い晩熟なタイプとがあります。身長の伸びに関しては、晩熟なタイプ、いわゆる「おくて」の子のほうが、最終身長は高くなる傾向があります。

思春期が早く訪れるということは、それだけ身体が早く大人になるということであり、骨端線の閉鎖時期も早くなるためです。なお、思春期の訪れが早いか遅いかは、遺伝の影響が大きいと思って差し支えありません。

一般に、思春期には身長が著しく伸びるため、「最終的な身長差は思春期の伸びで決まる」と思っている人が多いようですが、じつは「思春期までにどのぐらい伸びるか」のほうが重要です。

つまり、思春期が始まった時点で身長の低い子は、たとえ思春期の伸びがよくても、思春期開始時点ですでに背の高い子に比べると、最終身長は低くなる可能性が高いということ。思春期の到来が遅いほど、それだけ背は高くなるのです。

したがって、最終身長を高くするためには、思春期の開始をできるだけ遅らせ、学童期の伸びを少しでも増やすことが大切です。思春期の始まる時期は医薬品で調整することも、ある程度は可能なので、状況に応じて、適切な「治療」をしていくことになります。

背を伸ばすためのアプローチは、思春期の前か後かで違う

それでは、「よく伸びる2年」を迎える前の「学童期」の伸びを増やすには、どうすればいいのでしょうか。

これは、その子が今、どの時期にいるのか、まだ学童期の最中なのか、思春期が始まりそうなタイミングなのか、あるいはすでに思春期が始まっているのかによって、アプローチの仕方が異なります。

背を伸ばすためのもっとも効果的な方法をわかりやすく見ていくために、学童期から思春期終焉までの成長過程を4つのステージに分けて説明します。

・思春期が始まるまでの学童期ステージ

 

・思春期が始まり背が大きく伸びる思春期前半のステージ

 

・伸び率が急速に低減する思春期後半のステージ

 

・背の伸びが止まるステージ

上の4つのステージです。

子どもの身長を伸ばすアプローチに取り組むときは、まず、その子が今どのステージなのかを正しく見極めることが重要です。

そして、その中でも見極めの最重要ポイントとなるのが、「思春期開始のタイミング」です。

わが子の思春期が始まっているのかいないのか、つまり、まだ4歳から思春期が始まるまでの学童期ステージなのか、今まさに思春期が始まった前後のステージなのか、それともすでに背が大きく伸びる思春期の2年間のステージに移行しているのか……まずはこの点をきちんと把握することが大切です。

下に各ステージごとの身長の伸ばし方を解説しています。ぜひご参考にしてください。

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