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子供の身長を伸ばすには「思春期」より「思春期前」が大切


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身長の伸びに大切なのは、「思春期」より「思春期前」

4歳の時の身長がどれくらいであるかが、将来の身長を予測する上での重要なポイントとなることは「子供の最終身長を予測するには」でお話しました。このことは、最終身長を予測する上でとても大切なことになります。

じつは、もうひとつ、将来の身長を決めるカギとなる大切なポイントがあります。

背の伸びにおいて重要な時期といえば、おそらくほとんどの方は「思春期」を思い浮かべることでしょう。もちろん、思春期に男子も女子も大幅な伸びを見せることは事実です。しかし、背の伸びに関する知識で一般にあまり知られていないことがあります。

それは、「思春期」より「思春期前」、つまり「4歳から思春期を迎えるまでの期間」がどのくらい続くかのほうがはるかに重要であるということ。

言い換えれば、思春期がいつ始まるのか、思春期開始の時期こそが、最終身長を左右するもうひとつのターニングーポイントとなるのです。

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思春期前のタイミングが重要

それでは、「思春期開始のタイミング」がなぜ重要なのかを、詳しく見ていきましょう。

人生の中で一番身長が伸びるのは生まれてから4歳までの「乳幼児期」になります。この乳幼児期が終わると、身長の伸び率は一時落ち着いてきて、毎年5~6センチほどのスピードで少しずつ伸びていくことになります。この時期(思春期を迎えるまでの時期)を、ここでは「学童期」と呼びます。

そしてあるとき、何かに目覚めたように、再びぐんぐんと伸び始めます。これが、一般的に「伸び盛り」といわれている思春期なのです。

思春期に入ると、1年間に男子の場合は年間8~9センチ、女子の場合は年間7~8センチくらい身長が伸びます。伸びる子供なら10センチ以上伸びることもあります。こうした著しい身長の増加は、約2年間続きます。この時期を「よく伸びる2年」と名づけます。

2年間、勢いよく伸びた後、伸び率は急速に低下します。次の年はおよそ4~5センチ、その次の年になるとおよそ2センチ、さらにその次の年になると1センチと、1年ごとに成長の度合いは減少していき、そして完全に止まることになります。この時期を「止まりゆく3年」と名づけます。

以上を合計すると、思春期が始まってから背が完全に伸び止まるまでの間の伸び具合は上の表のようになります。「よく伸びる2年」と「止まりゆく3年」の5年間で、男子は25センチ、女子は22センチとほぼ定まっていることがわかります。

思春期に入ってからの2年間はみんな揃って身長がどんどん伸びる時期です。しかし、実際には思春期の伸びる幅はみんなほぼ同じであるため、思春期にどれくらい伸びるのかは初めから決まっているのです。

思春期前にどれだけ身長をのばせるのかがポイント

ということは、本当に気にかけるべきなのは、思春期が始まるまでにどれほど背が伸ばせるか、なのです。

要するに、最終身長を高くするために重要なのは、思春期の伸びではなく、いつ思春期が訪れるかという、その「タイミング」にあるのですが、この事実はほとんど知られていません。

思春期を早く迎えた子は、その分、背が伸び止まる時期が早まることになり、最終身長は低くなる傾向があります。

思春期に入ると身長は一気に伸びるのですが、その急激な伸びはわずか2年間で終了してしまいます。そして、その期間の伸び率も大体決まっています。つまり、思春期に入る前の毎年5~6センチという伸びをなるべくキープしておけるかどうかがポイントとなります。

単純に考えれば、思春期の訪れが1年早ければ最終身長は平均より5.0センチ低く、2年早ければ10センチ低くなります。

逆に、思春期が1年遅ければ最終身長は平均より5.0センチ高く、2年遅いと10センチ高くなります。

思春期にいつ入るか次第で、最終身長に大きな違いが出てくるのです。この事実はよく覚えておくべきポイントです。

平均より小さかった子が小4~小6で急に伸び始めたら注意が必要

「4歳時の身長」と「思春期開始のタイミング」という2つのポイントを把握すれば、その子の最終身長は高い確率で予測できることがわかりました。

ちなみに、身長がもっとも高くなるのは4歳のときに大きく、なおかつ思春期の開始が遅いパターン。逆に、いちばん背が低くなるのは、4歳時で平均より小さく、なおかつ思春期が早く訪れるパターンです。

身長が伸びる時に注意すべきパターンがあります。それは、4歳の時点で小さくてその後もずっと身長があまり伸びなかった子供の身長が、小学4年生ぐらいになっていきなり伸び始めるパターンです。

このようなとき、親御さんは「この1年間で8.5センチも背が高くなったのだから、そのうちこの子の身長も平均に追いつくだろう」と安心してしまいがちです。

しかし、お話ししたように、1年間で8.5センチも伸びるということは、すでにその子の思春期は始まっているということ。思春期の爆発的な伸びは2年しか続きませんから、大きく伸びるのはあと1年。つまり、その子の身長は、その先8・5センチ+4センチ+2センチ+1センチ=15.5センチしか加算されないということです。

もちろん多少の誤差は生じますが、それが基準となる伸び方です。ですから、もしその子が小学4年生の時点で130センチだったとすると、予想最終身長は、思春期1年目の8.5センチに、それ以降の伸び15.5センチを加えた154センチで止まってしまうと考えられます。

思春期の開始時期は遺伝が影響している

このように、はじめに差がついてしまうと、後で「番狂わせ」が起こることは、めったにありません。

幼児期に背の小さな子が最終的に大きくなるとしたら、それは相当な晩熟タイプということになりますが、その可能性があるかどうかは、親を見れば推測できます。なぜなら、思春期の開始時期は、遺伝が大きく影響しているからです。

たとえば、なぜ欧米人は、日本人より背が高いのでしょうか。食生活の違いも大きいのですが、実は欧米人は日本人に比べて思春期が遅いのです。

欧米の子どものほうがなんとなく「おませ」な印象がありますが、身体的には日本の子どものほうが「早熟」です。

日本の女子の初潮年齢は12歳6ヵ月ですが、これは欧米より約6ヵ月も早くなっています。この差が身長差になって現れるのです。

日本人のほうが思春期の開始が早い理由はよくわかっていませんが、日本の子どものほうが欧米の子どもより早く大人になるため、身長の伸びが止まるのも早くなってしまうのです。

身長に遺伝が関与するのは、このように、主に思春期の早発傾向においてです。したがって、両親のどちらか一方でも思春期の到来が早かったという家庭では、子どもの思春期も早くなる可能性が高いといえます。

ですから、両親ともにかなり「晩熟」で、高校生や大学生ぐらいになっても身長が伸びていたというのでない限り、わが子が後になってグングン大きくなる可能性は低いものと考えてください。

身長を伸ばすには早く取り組むことが重要

それでは、ここまで見てきたことを、もう一度まとめてみましょう。

子どもの身長増進におけるポイントは次の3つです。

①4歳の時点での身長が、そのまま最終身長に影響する

 

②少食の子は毎年1センチずつ、平均との差が広がる

 

③思春期の開始が早いほど身長は早く止まり、遅ければその分伸びる

①の「4歳時の身長」を決めるのは単純に「食べた量」によるわけですが、4歳までの食欲は本能に左右されるため、周りの大人がいくら努力しても、食べない子はなかなか食べてくれないものです。

①で出遅れてしまったら、せめて②のマイナス要因を取り除きたいところですが、困ったことに、4歳の時点で小さい子はその後も少食であるケースが多いのです。さらに、少食の子というのは③の思春期の開始が早まる傾向まであります。

要するに、幼少時に小さかった子の場合、何もしないでただ見守っていると、その後で挽回できる可能性はあまりなく、平均との差がさらに広がる可能性のほうがはるかに高いのです。

ところで、食の細い子はなぜ思春期が早まるのか、疑問に思う方もいらっしやるでしょう。これは、種や子孫を残すために遺伝子に組み込まれたプログラムが関係しています。

つまり、「種の保存」という観点からいけば、食べる量が少ない=それだけエネルギーが不足し、長く生きられる可能性が低くなる、ということになります。ですから、その分、思春期を早くして、種・子孫を残せる確率を高めようと、あらかじめ遺伝子にプログラムされているのです。

たとえば、昔の人たちは10代になるかならないかのうちに結婚して子どもをたくさん生んでいますが、これはその時代の誰もが食べる量が少なく、思春期開始の時期も平均的に早かったためです。

身長は神頼みではない

このように、人間の身体の成長というのは「神だのみ」や「運まかせ」のような根拠のないものではありません。一定のパターンに則っています。

ですから、もし子どもの成長が平均を下回ってきたら、そこには必ず何らかの原因があると考え、それを突き止めて、伸びを挽回するための適切な手段を講じてください。

そのためにも、子どもの背の伸びを見るときは、「この子の年なら、だいたい何センチぐらいあれば大丈夫」というアバウトなとらえ方ではなく、何歳何力月で何センチ必要なのかを、ミリ単位まできっちり把握することが大切です。平均との差が開くほど、挽回するのはそれだけ難しくなるのですから(子供の身長を把握するためには「成長曲線のグラフの書き方と計算方法」をごらんください)。

すでに背の低いお子さんをお持ちの方は、わが子が今何歳であっても、「そのうち伸びる」とか「思春期は遅いかもしれない」という根拠のない期待はしないことです。

「伸びない可能性のほうが高いのだから、必要に応じて手を打つようにしよう」という心構えをしておけば、お子さんが持つ最終身長の可能性を、マックスまで伸ばしてあげることができるのです。

低身長外来にも思春期がほぼ終わる15~17歳になって慌ててお子さんを連れて来て、「なんとか背を伸ばしてください」と訴えるご両親が大勢いらっしゃるといいます。

しかし、そのくらいの年齢になってしまうと、骨端線での反応を回復できるかどうかが最初の焦点になり、それがうまくいけば3センチ以上伸びますが、うまくいかなければ1~2センチの伸びがやっとになります。

大事なことはスグに始めること

1センチ程度なら、いつでも背を伸ばすことは可能です。20歳を過ぎていても、大半はそのぐらいは伸ばせます。

ですが、5センチ、10センチ、あるいはそれ以上の大幅な身長増進を望むなら、そうはいきません。伸長に対するアプローチは、早ければ早いほどいいのです。

たとえば今7歳で平均身長との差が10センチ以上ついている子が、身長を伸ばすアプローチをただちに始めれば、この先10センチ以上の差をつめて、平均に追いつくことは十分に可能です。

6歳なら、その可能性はさらに高くなります。逆に1年遅れるごとに可能性は低くなりますが、思春期前なら打つ手は多くありますし、思春期が始まったばかりでも、平均との差をつめることはまだ可能です。

しかし、思春期後半になってくると可能性はぐんと低くなってきます。そして、思春期が完全に終わってしまうと、大きく背を伸ばすことは、残念ながらかなり厳しいといわざるをえません。

とにかく、明日といわず、今日から始めること。そのぐらい、背を伸ばす取り組みにおいて、タイミングはとても重要なのです。

 

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